深作多目的遊水地協議会関係:一般社団法人GarnCloss(ガルンクロス)の橋本氏のコラムコーナー
深作多目的遊水地周辺の10自治会で「深作多目的遊水地協議会」を組織し、遊水地の機能維持や環境美化等多岐にわたる活動を行っていますが、2023年度から一般社団法人GarnCloss(ガルンクロス)さんのご協力で、自然環境豊かな遊水地で、様々なことを学んだり体験したりするイベントをスタートしました。
その一環で、一般社団法人GarnCloss(ガルンクロス)の橋本氏から寄稿いただき、遊水地に生息する植物や生きものなどについての学習コーナーを設けることにしました。是非ご一読いただければと思います。
【第3回:マルバヤナギについて】
こんにちは、一般社団法人GarnClossの橋本です。
遊水地の自然や生きものについてのコラム、第3回は初夏の特徴的な樹木についてご紹介します!
季節は5月中旬、深作遊水地を訪れてみると初夏であるにも関わらず雪のようなものが舞っていました。
手に取って見てみると正体は綿毛のようです。
なんとこれは、”マルバヤナギ”という樹木の種子なんです。
マルバヤナギは川沿いなどで見かけるヤナギ(柳)の一種で、若葉が赤みを帯びることから”アカメヤナギ”とも呼ばれます。
季節によってさまざまな景色や色を見せてくれる樹木なので、ぜひ気にしてみてください。
【第2回:タネツケバナについて】
こんにちは、一般社団法人GarnClossの橋本です。
遊水地の自然や生きものについてのコラム、第2回は春の植物についてご紹介します!
皆さんはタネツケバナという植物をご存知でしょうか?漢字で書くと種漬花と書きます。
稲の種もみを苗代に撒く前に水に漬け、発芽しやすくする時期に花が咲くことが名前の由来です。
田んぼの畦道などで見られ、深作遊水地では自然観察路などの湿った場所に生え、今の時期には白い小さな花を咲かせています。
種は細い鞘状の果実に包まれ、熟すと少し触れただけで弾けるように種がまき散らされます。
花や新緑に目が行き、ついつい上を見てしまう季節ですが、足元にも素敵な生きものたちが暮らしているので、ぜひ探してみてください!
【第1回:地衣類について】
こんにちは、昨年から深作多目的遊水地で協議会と一緒にイベントを開催させていただいている一般社団法人GarnClossの橋本です!
今回から遊水地の自然や生きもののコラムについて投稿をさせていただくことになりました。
今回は身近にある、ちょっと不思議な生きものについてご紹介します!
街路樹を見ているとコケのようなものがついている樹木を見かけることはありませんか?
実はそれ、コケではないかもしれません。
これは菌類と藻類が共生している“地衣類”と呼ばれる生きもので、樹木の他にもコンクリートなどに生育しているものもあります。また、きのこのように樹木から栄養を取って枯らしてしまうこともありません。
種類も様々で、大気の汚染に敏感なことから大気汚染を調べる際の指標にされることもあります。
どんな場所に生育しているか、是非探してみてください!